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今回はマルタ留学について書きたいと思います。
みなさん「マルタ」って聞いたことありますか?
僕が留学先として選んだのは地中海に浮かぶ小さな島国、マルタ共和国。
これが僕の留学先でした。
英語留学というと、アメリカ・イギリス、最近ではフィリピンなどなど・・・これらの国に比べて日本での知名度が低いマルタ共和国ですが、その知名度の低さの通り、日本人留学生はなかなか居ません。もし居ても1~2ヶ月の長期休暇を利用してやってきた短期留学者ばかり。僕のような6ヶ月もの長期留学者は非常に珍しい存在でした。今回の記事ではそんな国に長期滞在したからこそ分かった長期留学者の心得のひとつを紹介したいと思います。
今回の記事の流れ
長期留学者から見たマルタ留学の…
→①メリットとは?
(マルタ留学の名誉を守るためだけに書きます笑。読み飛ばしてもらっても大丈夫です。)
→②デメリットとは?
そしてデメリットから学んだ…
③長期英語留学者が特に知っておくべき心得
読んでほしい人
・これから留学を考えている人
・現在留学中の人
マルタ留学のメリット
・ 世界各国から人が集まるので、様々な国の英語に耳が慣れる。
ヨーロッパはイタリア・フランス・ドイツなど、南米はコロンビア・エクアドルなど、アフリカはリビア・カメルーンなど、世界各国から留学生が集うので、世界各国の英語が飛び交う中での生活になります。アメリカ英語をしゃべりたい!イギリス英語を身につけたい!という方には少し物足りないかもしれません。しかし私にはこの「多国籍英語が飛び交う環境」で相手の英語を理解しようという姿勢が身につき、それが英語習得に功を奏したとも言えます。
・ ヨーロッパ各国へのフライトが安いので旅行出来る。
例えば・・・
マルタ―バーリ(イタリア南部の都市) 約1500円
マルタ―ポーランド 約10000円以内 (当時の値段)
時期を見極めて旅行すると、非常にリーズナブルにヨーロッパ旅行を楽しめるのがマルタ留学(ヨーロッパ留学)の利点の一つです!
・ それほど不便でもなく、不満を抱かなかったマルタでの日常生活(肌感覚…)
例えば食。ホームステイ中もそれほど口に合わないと思った料理もなかったし、アパートでは自炊も可能なのでそれほど食に対して不満を抱くことはありませんでした。
そして気候。夏は暑いし冬は寒いですが、日本の天候とそれほど変わらないし、雪が降らないだけマルタのほうがましかもしれません。
総じてマルタ留学で不便・不満なことはあまりありませんでした。
ここからが本題。
続いては…
マルタ留学の(個人的な)デメリット
・夜、ヨーロッパ圏出身の友達がほとんどクラブに行ってしまう…
マルタにはヨーロッパでも有名なクラブ街があり、休日平日問わず毎晩パーリーでした(笑)しかし僕はどうしてもそのクラブの雰囲気に馴染めませんでした。というかクラブそのものが苦痛でもありました。その結果留学初期は一緒に行ってたりもしましたが、段々行かなくなりました。結局ルームメイトやクラスメイトほぼ全員がクラブに行ってしまい一人家で残るということも度々ありました。
どうしてもクラブの雰囲気が苦痛でしかないと思い始めた僕は、当時、同じようにクラブをあまり好まないウクライナ人の友達とバーに行っていました。出会って最初の頃、このウクライナ人の友達との会話というのはありきたりな話題ばかりだったのですが、そんなふうに毎日一緒に過ごしていると普通の友達とは話さないような話題も話すようになってきました。例えば、家族のこと、故郷のこと、将来のこと、時にはお金のこと、命のこと…日本語でも話す機会が少ない抽象的な話題も話すようになりました。気づけば留学6ヶ月を終えた頃、語彙はもちろん表現の仕方や類語など留学初期に比べ飛躍的に伸びているのが実感できました。また知識だけではなく、相手の英語から相手の言いたいこと、伝えたいことを理解する姿勢というのも身についた気がします。
あと…行きつけのバーのおっちゃんとの会話が僕の英語力成長に大きく寄与したこともまた事実です(笑)
・ 観光地なので浮かれてしまう恐れあり!
マルタ。Googleで調べて見て下さい。小さな小さな島国ですが中世の面影を残す要塞都市、エメラルドグリーンのビーチなど、魅力的な観光資源が山ほどあります。
なんてきれいなんでしょう…毎日海で泳ぎながらひなたぼっこしたくなりますよね。浜辺でランチ食べながらお昼寝なんていかがでしょう。夜は波の音を聞きながら浜辺を散歩なんてどうでしょう…
留学初期、僕はこれらの誘惑と必死に戦っていました。「なぜマルタにきたんや!勉強するためやろ!英語習得するためやろ!」と。
しかしマルタの生活にも慣れてきたある時、気が付きました。
なぜ留学にきたんだろう。それは英語を「使う」ためじゃないか!
それからは「観光地だからってみんな浮かれて遊びに行ってしまう、自分はそうはならないぞ!」という考え方から、「観光地だからこそ色んな場所で色んな人に出会えるんだ」という考え方をするようになりました。
とにかく外に出よう。外に出てコミュニケーションの場を増やそう。
そう思い、バーに通いだしたのもその頃からです。
留学2,3ヶ月目にして英語の理解度が高まってきたのを覚えています。
2つのデメリットとそれに向き合った後の自分…
(デメリットと現状ⅰ)
毎日クラブに行く友達→クラブの雰囲気にどうしても馴染めない僕はひとりぼっち…
(解決策ⅰ)
周りを見回し、自分と性格の似た友達を探し、とにかく喋る。
(結果ⅰ)
相手のことを知るにつれ、話題と英語の表現や知識も多様化してきた。
→英語力の向上につながった。
(デメリットと現状ⅱ)
観光地マルタ→遊んでしまう誘惑がいっぱい。
(解決策ⅱ)
観光地=英語を学ぶ機会を奪うモノ
→観光地=英語を「使う」機会を与えてくれるモノ
と解釈を変える。
(結果ⅱ)
より多くの人に出会えて、英語を使う機会が多くなった。
→英語力の向上につながった。
長期英語留学者が知っておくべき心得
ほとんどの学生にとって留学は何度も経験することではありません。
それ故に限られた時間で結果を出そうとがむしゃらに机に向かってしまいがちなですが、
なかなか結果が出ず、悔しい思いをする人もいます。
しかし、そんな時は自らの環境をもう一度見回してください。
そしてその環境を解釈し直し、行動してみてください。
きっと自らの目標を近づけてくれる「誰か」が、そして「何か」が身の回りにあるはずです。
客観的に自らの環境・立場を見て、最大限にそれらを生かしていく。
これがきっと長期留学者に最も必要な視点・力の一つだと思います。

藤内 庄司

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