みなさん、熊本県にある多良木という町をご存知ですか?熊本県の観光地といえば熊本城や阿蘇、黒川温泉が有名ですね。2016年に発生した熊本地震では甚大な被害を受けた観光地ですが、現在は地震による難を乗り越え、阿蘇や黒川温泉の観光地は活気を取り戻しつつあります。
しかし今回のテーマである多良木町は熊本の穴場と言っても過言ではないディープな観光地!ふるさとワーキングホリデーで2週間ちょっと熊本県多良木町に滞在し、熊本の穴場とも言える観光スポットを周ってきたので、簡単に紹介させていただきます。
熊本県多良木町のふるさとワーキングホリデー体験談はこちら→【貯金5万円】で熊本のふるさとワーキングホリデーに参加してきた感想
熊本の穴場、多良木町とは
多良木町は熊本県南部球磨郡に位置する人口が1万人にも満たない小さな町。周囲を山に囲まれた人吉盆地の一部であり、朝と昼の寒暖差が大きいことが特徴です。また町内には熊本を代表する日本三大急流の球磨川が流れ、その周囲は田園風景が広がります。
決して熊本の観光地として優先的に取り上げられない場所ですが、静かな田舎を観光したい人には最高の町といえます。ちなみに僕が訪れた3月は東京よりも寒く、周囲の山は雪化粧をしてました。熊本=南国として認識しないように。
そして熊本県多良木町の名産品といえば米焼酎!米から造られる焼酎は熊本を超え日本でも有数の名産地であり、町内には酒造場がいくつもあります。古くより多良木町には隠田が多くあり、その隠田のお米から焼酎造りが盛んに。すっきりとした味わいが特徴の「かなた」やまろやかな甘みがある「このか」など様々な種類があるので、観光のお土産に要チェックです!僕はお酒がかなり弱いんで一口も飲んでませんが、、
なぜ熊本の穴場なの?多良木町の観光地を回ってみた
さて、いよいよ熊本の穴場観光地にふさわしい多良木町の観光地を紹介していきます。
①ブルートレインたらぎ
多良木町唯一の簡易宿泊施設「ブルートレインたらぎ」。僕はこちらに約2週間泊まらせていただきました。観光客のほとんどが鉄道ファンや合宿中のい学生さん。
1942年から2009年にかけて【熊本〜東京】間を運行していた寝台特急列車「はやぶさ」を買い取りリニューアルした宿泊施設です。見た目は3両編成の電車、中に入れば共有スペース車両・個室タイプ車両・4ベットタイプ車両と分かれており、トイレに洗面台と設備も整っているのが嬉しいポイント。
そしてブルートレインたらぎの魅力は格安で宿泊できること。大人1人あたりの料金は¥3,080です。そこらへんのゲストハウスと同じ値段で泊まれちゃいますね。僕の身長173センチでちょうどいいサイズのベッドなので、長身の人にはちょっと狭いかも?多良木へ来た際は現代ではなかなか体験できない寝台列車で一晩をす過ごしてみてはいかがだろか。
②くま川鉄道
人吉市の【人吉温泉駅】と湯前町の【湯前駅】を結ぶ約25kmのローカル鉄道。現在はKT-501~KT-505が運行。季節をテーマにした車両編成になっており、僕が乗ったのはKT-501の『冬』とKT-504の『夏』。個人的には西洋の四季菜食がはっきりしたkT-504のブルーが好きです。以下が車内の写真。
なんともレトロな車内。
ついついコーヒーを片手に車窓からの景色を楽しみたくなります。
熊本の穴場観光地にふさわしい移動手段。肥薩線に乗って人吉まで訪れる観光客は多いが、その先の多良木町まで足を伸ばさないのはもったいない!とても可愛らしくてメルヘンチックな列車ですので、ぜひ乗ってもらいたい。
③妙見野自然の森展望公園
個人的に多良木町で一番好きな穴場観光スポットがここ「妙見野自然の森展望公園」です。標高500mの山の中腹に位置しており、多良木町から人吉市にかけての人吉盆地が一望できるんですよ。穴場の中の穴場。
訪れた時は子供連れの家族が楽しそうに遊んでました。
またおすすめの展望時期は10月〜2月にかけて。以下、写真のような雲海の絶景が見れるんです!熊本県有数の穴場観光スポット!
雲がだんだんと晴れてきたら多良木町から人吉市方面にかけての街並みが顔を覗かせる。そんな光景を目にすることができるのは全国でもここだけだそうです。
11月ごろにはパラグライダーの大会も行っているので、チャレンジャーさんはぜひ参加してみてくださいね。
④えびすの湯
①で紹介したブルートレインたらぎから歩いて30秒のところにある多良木町には必要不可欠な日帰り入浴施設「多良木町ふれあい交流センターえびすの湯」です。2週間の滞在期間中は毎日お世話になっていました。
浴場は広くて開放感抜群!電気風呂やサウナもあるので仕事終わりのお父さんが多く訪れていました。
以下が利用料金です。
年齢 | 料金 |
3歳未満 | 無料 |
3歳~中学生 | 200円 |
高校生~64歳 | 300円 |
65歳以上 | 200円 |
大人でも300円で入浴が可能!ブルートレインたらぎに宿泊すれば「入浴無料券」がもれなくついてきますよ。熊本観光の疲れを癒しましょう。
〜ここからは歴史スポットを紹介〜
⑤太田家住宅
立派な茅葺き屋根が特徴の国指定重要文化材。熊本の穴場観光地、多良木のメインスポットとしてパンフレットの表紙によく搭載されるみたいです。こちらは江戸時代末期に建てられたとされ、当時は酒造業を営んでいました。
ちょうどひな祭りの時期と重なったため、屋内は華やかなひな壇が飾られていました。この時期に観光できて良かったなと。
⑥青蓮寺阿弥陀堂
鎌倉時代に飛騨の職人によって建てられたとされるお堂の多良木町観光スポット。茅葺きの屋根は最近張り替えたばかりということで、痛みがなく整っていました。
中には黄金に輝く立派な阿弥陀三尊像が安置されていますが、盗難事件が頻発したため現在は中は立ち入り禁止だそう。こちらも国指定の重要文化財に指定されています。
⑦栖山観音
多良木町を流れる球磨川の北側エリアの山中。深い森を進み、108段の石段を登ったところに小さなお堂があります。薄暗い雰囲気のため、ちょっと不気味。こちらは珍しく中に入れたため入ってみることに。
すると、、
見事な千手観音像が!!肌の部分だけ最近塗り替えたのか、周りとの配色が極端でした笑
壁に打ち付けられている板に描かれている文字は、江戸時代に執筆された趣ある文字。歴史を感じます。
多良木町の「穴場」にふさわしいですが、一人で観光するにはちょっと恐いかもしれません。
⑧黒の蔵
昭和時代の米倉を再築した埋蔵文化センター。熊本の歴史の原点を思わせるような石器や土器が展示されています。
縄文・弥生時代の土器や石器、黒曜石まで様々。多良木は太古から栄えていたんですね。
こちらは約8000年前に作られた、日本でただ一つの出土品「人形の石製品」です。多良木町を観光するなら見ておくべき!
他にも「日本遺産」に認定されている史跡がたくさん
ここ多良木町には日本遺産『相良700年が生んだ保守と進取の文化 〜日本でもっとも豊かな隠れ里-人吉球磨〜』の一部に指定されています。
まだまだたくさんの観光におすすめな穴場があるので、ぜひ探索してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。熊本の穴場の観光地こそが多良木町。雲海に史跡、風情ある茅葺き屋根に観光列車。
熊本ふるさとワーキングホリデーで16日間滞在した多良木には、知る人ぞ知る穴場観光スポットが目白押しでした。都会の喧騒を忘れてのどかな田舎に行きたい、熊本観光もいいけど穴場に行ってみたい、そう感じたらぜひ多良木へ足を運んでみてくださいね。

都丸 翔平

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