休学経験者が当時の経験や考えを語る共同ブログ
【休学×うつ】うつ病からの休学生活 6月~9月 その2 自分を大事にする働き方
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前回の記事: 【休学×うつ】うつ病からの休学生活 6月~9月 その1 元気になっていく自分
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はじめに

こんにちは。NXIです。
早いものでもう2月ですね。
休学しようかどうか悩む人、復学について悩む人、来る3月、就活解禁について悩む人
自分の人生について、たくさん悩む時期なのではないかと感じます。

さて今回は、6月下旬~9月のことについて、
特に「就職活動」に焦点を当てて書いていきたいと思います

なんで休学中なのに就活セミナー行ったりインターン行ったりしたのか
そこからどのようなものを得たのか、
今どのようなことを感じているのか

そのようなことを書いていきたいなと思います。

就職に対する思いと2つの不安

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まず、就活関連で6月~9月の間に行ったことと、その動機について書いてみます。

◎就活関連でやったこと。
・大学の就活セミナー
・障害者向けの就活セミナー
・障害者向けの会社(特例子会社)の見学
・産業カウンセラー説明会
・福祉、教育系ベンチャー企業のインターン(2日)
・人材系の企業のインターン(1日)
・自己分析、など

こんな感じでしょうか

全体としては「将来はしんどい思いをしている人のために思いっきり働きたい!早くから活躍したい!成長したい!社会に貢献したい!」という思いがありました。

しかし、こんなに就活や進路について考えて、動いていたのには
・将来に関してめちゃくちゃ不安だったこと
・就職か公務員か、はたまたカウンセラーか、進路について悩んでいて、不安であったこと
という、2つの不安もありました。

まず将来について、「そもそも就職できるのか?僕を雇ってくれる企業があるのか?」というところで不安でした。

自分の経歴を見返してみると
「中学勉強しかできないいじめられっ子、高校不登校&中退、対人恐怖、女性恐怖、うつ病発症、大学人間関係うまく行かずどん底まで病む、半分くらい大学行っていない、ボランティアもなんか中途半場、そしてうつ病で休学、さらには精神病で入院…」
という感じです。

同じような境遇の方、経歴の方には申し訳ないのですが、
「この僕を受け入れてくれる企業があるの?」とめちゃくちゃ不安でした。

そこでたどり着いた答えが
「経歴が社会的に見て不利な分、早めに就活準備をしておこう」
「能力と実績があれば問題はないはず、そのような力をつけよう」
ということでした。
そして、大学の就職セミナーや障害者向け就職セミナー、興味がある企業のインターンなどに参加していました。
とにかく不安で、必死でした。

進路についてですが、
当時、就職をするか、公務員になるか、臨床心理士になるか、非常に悩んでいました。
また、公務員、臨床心理士になるためには公務員試験や大学院への試験を受けないといけない、つまり試験に向けた勉強をしないといけないということもあって、早く決めないといけないと感じていました。

これに関しては、
・心理学に興味を持つことができなかった、
・今の現場に必要なものは、カウンセリングや心理的な治療よりも、具体的な居場所や仲間、就職や勉強の機会の提供だと感じた。
・公務員だと、自分のやりたい仕事に就くことができるかどうかわからなかった
・公務員だと、事業や問題解決のスピードが民間よりも遅いのではないかと感じた
などの理由から、企業への就職を目指そうと考えました。

就職活動して得たこと、反省点

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このように早め早めから就活の準備をしてみて、僕は何を得たのでしょうか?
得たものとして
・少しではあるが、就職活動というものを体験することができた
・セミナーやインターンシップを通して、新しい価値観に触れることができた
・ロジカルシンキングやグループワークに触れることができた、さらにそれらを普段の仕事や勉強に活かすことができた
・障害者の就労状況について知ることができた
・自分の進路の大まかな方向性について、答えをだすことができた。

などの点をあげることができるかなと思います

特に就活のインターンシップやセミナーなどは、普段の活動や行動にも応用できることがたくさんあるので(ロジカルシンキングの手法とか、プレゼンの仕方とか、どういうふうに声をかけたら気持ちよく相手が動いてくれるとか)、
行ってみてよかったなと思います
また、この時期にいろんな進路をしることができて、
自分の進路についてとりあえずの答えを出せたのが本当によかったと思います。

しかし、まだ1年前だからと油断して、企業研究、自己分析など、全てが中途半端にしてしまい、結局1年後にやり直しになってしまったりするなど、失敗もありました。
やるのであれば、もっと徹底的にやっておけばよかった、
やらないのであれば、思い切ってもっと休んで遊んでおけばよかった
という思いもあります。

そしてどうせ見るのであれば、当時興味のあった人材や福祉の場だけではなく、もっといろんな企業を見ておけばよかったなあと思います。
新しいものや興味がないものに触れるのにはエネルギーがいりますが、それによって得ることも非常に大きいと思いますので。

1年前と今を比べて、自分を大事にする働き方

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働き方や生き方について、休学時と今とで変わったものがたくさんあります。

特に変わったことが、
「他人の前に自分を大切にする」
ということです。

これまでずっと、「他人の為に働きたい」「遅れた分を取り返したい」「成長して力をつけていきたい」と考えていたのですが、一方で、
しんどくなるまで働いたり、
体と心に限界が来るまで予定をいれたり、
「こんな自分じゃダメだ。もっともっと成長しなきゃ誰にも認めてもらえない」って自分で自分を追い詰めたりと
自分をおざなりにしているところがありました。

休学時も今も、いい経験させてもらいましたし、得たこともたくさんあったのですが、一方で無理をしているような感覚、やりたいことをしているはずなのに、楽しくない感覚、「何か違う」という感覚がありました。

多分ですが、自分に他人のために何かをしたり、他人を思ったりする余裕がなかったのだと思います。
「他人の為に働きたい」「遅れた分を取り返したい」「成長して力をつけていきたい」ではなく、
「自分のために働きたい」「自分の幸せのために遅れた分を取り返したい、成長したい」だったのだなと思います。
もっと言えば「他人の役に立つことで、自分が満たされたい」という気持ちだったのだと思います。

救いたかったのは、他人ではなく自分だったのだなと思います。

本当に救いたかったのは余裕のない自分自身。
そんな余裕のない状態なのに他人を救おうとするから、無理が出てきていたのかなと思います。
そんな状態だから、「何か違うんじゃないか?」という感覚や、自分のやりたいことを楽しめない状態になったりもしたのかなと思います。

だからこれからは「他人」の前に「自分」を大切にしようと思います。

人によって違うのかもしれませんが、僕は自分が「ある程度満たされている状態でないと、他人のことまで考えることのできない人間」だと思います
また、自分が満たされれば満たされるほど、他人のために何かができる人間なのだと思います。

他人を大切にするために、自分の人生を後悔しないように、
成長できたり、人や社会に貢献できる環境より、自分をストレスの少ない環境へ、幸せを感じられる、満たされる環境へ持っていきたいなと思っています。
職場選びもそう、早くから活躍できるとか、社会への影響力が大きいとかよりは、
現在の自分が健康に過ごせて、一番のパフォーマンスを発揮できる環境を探そうと思います。

そして数年後、自分に今もりも余裕ができて、より大きな責任を担えるようになったとき、何かができればいいなあと思います。
今はまだその準備段階で、何かをするのは、今すぐじゃなくてもいいのかなと思います

「他人の前に自分を大切にする」
他人のために働くこと、社会に貢献することがいいこと!みたいに言われている最近とは反対の考えかもしれませんが、
僕にはこの考えの方があっているのかなと思います。
他人のために働くのは、もう少し後でもいいかなって。

将来のことも、他人のことも大切だけど、まずは自分を大切にすること

それが休学時に、自分を救おうと、他人を救おうと、がむしゃらになって活動したり将来の可能性を模索した、不安で焦りまくっていた経験から得た
自分自身の生き方、働き方なのかなと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回→【休学×うつ】うつ病からの休学生活 10月~12月

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NXi

NXi

1992年生まれ 2011年春、関西の某大学入学、 2013年春 休学 2016年春 卒業予定 心身ともにボロボロだった自分が休学しようと思った理由。 病気や体調が原因で休学したときにやってみるといいこと。 しんどいときの対処法。 自分が休学生活でやってきたこと、得たもの、大切にした方がいいと思うもの。 休学を終えて、これからやりたいなと思うもの 。 などを書かせていただこうと思います。 旅行やスポーツも好きだけど基本インドア派です 今は読書にはまっております^^ ※アイコンは漫画家の藤原ここあさんがブログにて配布しているフリーアイコンを使わせていただいてます。
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