休学経験者が当時の経験や考えを語る共同ブログ
【休学×うつ】うつ病からの休学生活 6月~9月 その1 元気になっていく自分
このエントリーをはてなブックマークに追加

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前回の記事:うつ病からの休学生活【5~6月上旬 頑張り過ぎた果ての「入院」、そして分かったこと】
初めましての方はこちら

はじめに

あけましておめでとうございます。NXIです。
ゼミやバイトや就活やなんやらで、ブログの更新が完全に止まっていました…
本当にすいません…

さて今回は、退院後の6月下旬~9月のことについて書いていこうと思います。
とりあえず6月から9月まで、去年の手帳見ながら、やったことを書いていこうとおもいます。

やったこと
◎6月
フリースクールのバイト
先輩、友だちと遊ぶ
大学の就活セミナー
セクシャルマイノリティの勉強会
日帰り旅行
大学の授業に参加(休学してても潜り込めます)

◎7月
フリースクールのバイト
大学の就活セミナー
障害者向けの就活セミナー
不登校、登校拒否を考える全国大会
先輩、友だちと遊ぶ
社会学者の講演

◎8月
フリースクールのバイト
不登校通所スタッフのバイト(8月から復帰)
同窓会(お盆)
先輩、友だちと遊ぶ
障害者向けの会社説明会
産業カウンセラー説明会

◎9月
フリースクールのバイト
不登校通所事業スタッフのバイト(復帰)
家庭教師のバイト(復帰)
福祉、教育系ベンチャーのインターン(2日)
人材系のインターン(1日)
大学の就活セミナー
東京一人旅
フリースクールスタッフ養成研修
先輩、友達と遊ぶ

だいたいこんな感じでしょうか

書いてみると、
「いやお前病んでないだろ、鬱じゃないだろ、どこが社会不安障害だよ。」
と言われそうなくらい、リア充してあがりますね…
バイトに復帰していたり、行動量がどんどん増えていたりして、回復しているのが伺えます。

今回のブログでは6月~9月まで、いろいろなことをやっていますが、
どのようなことをしていたのか、振り返って何を思うのか、
ということを書いていきたいと思います。

また、就活や将来に関連するイベントが結構ありますが、それについては次のブログで詳しく述べたいと思います。
 

自分に課したルール

a0007_001383
本題に入る前に、一つ書いておきたいなと思うことがあります。
それは、退院後「一週間に最低一日は、何もしない、家でぼーっとする時間をつくる」というルールを作ったことです。

ここまでのブログを読んでくださっている方ならもうわかっているかもしれませんが、
僕は極度の真面目君です
体に限界が来るまでがんばってしまいます
限界まで予定入れ、限界が伸びたらさらに予定をいれてしまうような人です

実際に何度も頑張りすぎて疲れたし(休学明けてからもありました笑)
このまま生活したらまた頑張りすぎて潰れるなーと思ったので、
無理矢理にでも自分をゆったりさせるために、上のようなルールを作って生活していました。
週一日か二日は、絶対に家で寝ているか、ダラダラするか、漫画読んでるかの時間を作って生活していました。
その日は勉強もバイトも仕事も就活も遊びも、体力のいることは何もしないと決めました。

後から考えてみると、このルールを作って本当に良かったなあと思います。

まず週に一度は休む日ができるので、疲れがたまりにくくなり、病みにくくなりました。
また病んだとしても、この時間に思いっきり病んだり、被害妄想に浸ることができるため、以前みたいに暴走することはなくなりました。
さらに外では笑顔で過ごして、家帰ってきてから悲しんだり悩んだりできるようになるなど、感情のコントロールやストレス対処もすごく上手くなったと思います。
バイトなどが辛くなっても
「明日は家で寝る日やから、今日だけ頑張ろ、今日がんばって明日思いっきりダラダラしよ」
そう思えるようになって、生活にメリハリが出るようにもなりました。

このルールは、後の休学中はずっと守っていました。
そして、病むことが以前よりも遥かに減りました。

無理矢理にでも休むこと、そして休む時間をとることは本当に大事なんだと実感しました。

 

この時期にやっていたこと、振り返って思うこと

a1180_009194
この時期は、就活以外では主に
バイト(フリースクール、不登校通所事業スタッフ(9月から復帰)、家庭教師(9月から復帰))
勉強(不登校関連のこと、心理学、セクシャルマイノリティについて)
家で過ごす(小説、漫画読む、寝る、動画見る)
外で遊ぶ(友達と遊ぶ、東京旅行)
の4つをしてたかなあと思います

一つ一つ見ていきたいと思います

◎バイト
バイトは自分の生活の半分は占めていました。
生活費を貯めるためには仕方がなかったし、何よりもやることがなさすぎると引きこもってしまう気がしたので笑

まず、バイトがあったので生活リズムが狂わずにいれたのかなと思います
7時に起きて5時に帰るという生活がしっかりとできていたので笑
また、フリースクールという自分のやりたいことができていたこと、自分にとってまだストレスの少ない職場で働けていたことがあったので、多少辛いことがあっても時間を守って頑張ることができたのかなと思います。

不登校通所事業のスタッフや家庭教師などのアルバイトは、退院してからすぐにでもやりたかったのですが、
「今の状態でさらにバイトを入れると、疲れきってまた潰れてしまうな」
と思ったことと、周りから止められたこともあって、9月からの復帰にしました
 

◎勉強
めっちゃアクティブだった気がします
自由すぎたからか、やることなくて暇だったからか、
一回性二回生以上に勉強していたような気がします。
また、「休学している分、みんなよりもたくさん勉強しなきゃ」という焦りにも似た思いもありました

具体的には
不登校に関する社会学、心理学の本を読んだり、
カウンセリング心理学について学んだり、
セクシャルマイノリティやジェンダーについての本を読みあさったり
不登校、登校拒否を考える全国大会に参加したり、
フリースクールスタッフ養成研修に行ってみたりと
勉強に関しては本当にアクティブでした
 
この時期に広く浅くですが、いろんなことを学べて本当によかったなあと思います。
不登校も社会学も心理学もセクシャルマイノリティも、
よくよく考えたら今現在(2015年1月)の興味分野、研究分野ですし、ゼミや論文、そして人生に活かせているような気がします。
いろんな本を読んだり、人に出会ったり、考えを聞いたりして、
見える世界が広がったなと思います。
 
◎家で過ごす
先ほどにも書いたとおり、体を休めるために週に1度か2度は、家で過ごしていました。

一日中ぐっすり寝たり
古本屋で漫画買って読んでたり
一日中ネットで動画見ていたり
思う存分被害妄想に浸ったり、病んだり
「幸せってなんだろう」「将来どうしよう」って考えたり

家で過ごす日は、本当にダラダラしてました
とにかくダラダラしていました。

このダラダラしている時間が、自分の体にとって一番良かったような気もします。
古本屋で漫画や小説を読んで、自分の世界を満たす、広げることができましたし、
自分の人生や将来について思う存分悩むことができました。
今まで知ることのできなかったものについて触れることができたりして、自分の世界が広がったような気がします。
何よりも、精神的な健康に繋がった気がします。

これだけダラダラして、悩んだり考えたりゆっくりすることができるのは、多分大学生、特に休学生の特権なのかもしれません。
その時間をバイトや勉強に回せていたら、インターンシップなどに回せていたら、自分はもっと成長できたのかなとも思うときもありますが、これでよかったのかなと思います。
当時の自分には、頑張る時間よりも、そんな風に休む時間が必要だったのかなと思います

思う存分ダラダラできた経験、本当にこれは貴重な経験だと思います。

◎外で遊ぶ
この時期は、友達ともよく遊んだり、飲んだりしていたような気がします。
(遊ぶにも体力とお金を使うし、友達は少ない方なので、遊ぶといっても月に3~4人だった気もします)
また体力が戻ってきた9月には、一度やってみたかった東京一人旅に行ってきました

ある意味僕にとっての最大の幸運は、
こんな僕でも飲みに行ってくれる友達や先輩がいたことなのかもしれません。

別に悩みを話したりしたわけではないし、普通に飲んで遊んでしていただけなのですが、その時間がとても楽しかったなあと思います。
数は多くはないですし、縁が切れた友達も多いですが、そんな友達がいてくれること、そんな先輩がいてくれることは、本当に恵まれていることなのかなとも思います。

ネットでも現実でも友達はいますが、そのような人の繋がりは本当に大事にしていきたいと思います。
僕にとっては、何よりの財産です。

 

まとめ

以前の記事でも書きましたが

(自分にとって)ストレスの少ない環境で、自分のペースで自分のやりたいこと、興味のあることができたこと、
そしてそこから自分の世界が広がっていったこと
振り返ってみると、それが本当にいい経験だったなと思うし、生きやすくなった一つの要因なのかなって思います。

多分6月~9月が、休学していて一番楽しかったですし、一番自分の世界が広がったような気がします。
その理由として
①自分の安心できる場所があったこと
②自分の興味のあることに打ち込めていたこと
③自分のペースで動けて、活力を養えたこと
というのがあったのかなあと思います。

8月に行った産業カウンセラーの説明会で出会った人が(当時企業内のメンタルヘルスに興味があって、説明会だけ行ってみました)
「勉強したことは絶対に無駄にはならないよ!」
とおっしゃっていたのですが、本当にそうなんだなと実感しています。
(研究内容や就職活動、どういう風に生きていきたいか、働きたいか、などに凄くつながってきます)

全ての学びが、経験が、何らかの形で今の自分に繋がってるのだなあと思います。

次回は、就職活動について書いてみようと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

PS
後悔があるとすれば、もっと人に関わればよかったなあということです。
でも当時は人と接するのがまだまだ怖かったので、よかったのかなとも思います。

次回→【休学×うつ】うつ病からの休学生活 6月~9月 その2 自分を大事にする働き方

The following two tabs change content below.
NXi

NXi

1992年生まれ 2011年春、関西の某大学入学、 2013年春 休学 2016年春 卒業予定 心身ともにボロボロだった自分が休学しようと思った理由。 病気や体調が原因で休学したときにやってみるといいこと。 しんどいときの対処法。 自分が休学生活でやってきたこと、得たもの、大切にした方がいいと思うもの。 休学を終えて、これからやりたいなと思うもの 。 などを書かせていただこうと思います。 旅行やスポーツも好きだけど基本インドア派です 今は読書にはまっております^^ ※アイコンは漫画家の藤原ここあさんがブログにて配布しているフリーアイコンを使わせていただいてます。
このエントリーをはてなブックマークに追加