【休学×骨髄移植経験者】就職活動 ~海外留学する理由を教えてください~

就活

はじめに


この記事は海外へ行くことを否定するために書いているわけでは全くありません。
私は海外を経験することは非常に貴重で素晴らしいことだと思っております。
 

このサイトを見ていただいている方は非常に優秀な方が多いと思いますので、そういった方々に是非私のような海外へ行かない休学をした人の考えていることを知っていただければと思って書きました。
またその話は次回の記事に書いていく予定ですが、今回のタイトルで気を悪くする方がいらっしゃるかもしれないと思ったので、あらかじめ書かせていただきました。
ここまでするならタイトル変えればいいじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはできません。

海外留学する理由を教えてください(最後の見出し)

という問いは今回の記事の核だからです。

今回は、就活編の続きで、
自己PRや面接について書いていきたいと思います。
 



①元白血病患者の就活で使える自己PR


はっきり言って普通の就活生と内容はさほど変わりません。
中学高校の部活動のことや、
白血病に移行した大学3年までに所属していたサークルでの活動とか、
ありきたりな話がほとんどでした。

これだけだと、「持病を持つ普通の大学生」と思われ、完全に不利です。
病気で落とされてしまうかもしれません。
 

私は、なんとかして他の人とは違うPRをしなければならないと考えました。(まあほとんどの就活生はそう思ってるでしょう笑)

しかし、私の場合はそこまで悩まなくても答えは出てきました。

よくよく考えてみると、
自分の闘病体験、骨髄移植経験はやりたくてできるものじゃないし、
一見マイナスに見える体験は、私にとっては色々な意味でプラスとなった体験だったからです。

自己分析で、
自分が元白血病患者で、骨髄移植を通じて、様々な方々のおかげで毎日元気に
過ごすことが出来るようになったので、今度は自分がみんなの支えになりたい。

と分かった自分のありのままの姿を、そのまま言葉で表現すればいいだけでした。
 

②自己PRの三本柱


1中高の部活動の話
2骨髄移植闘病体験で得たモノ
3移植をきっかけに始めた骨髄バンクボランティア

おおまかに言うと、

まず【一本目の柱】で
白血病になる前の自分の姿を見せて、ずっと活発だったことをアピールしつつ、病気に対する負のイメージを軽減する。

【二本目の柱】で
骨髄移植・闘病を通して自分はこんなにも変わることができたことをアピールする。
 

そして【三本目の柱】で
退院して元気になった姿をアピールしつつ、今度は自分が骨髄バンクボランティアとして活動していることを伝える。
 

この三本で、自分のありのままの姿をアピールしていきました。
過去→現在→未来の三つから話をすれば、
より具体的でかつ成長の流れが分かる説得力を持った自己PRになると思います。
 

③変わった事でもいいので具体的な話を


私の場合、
入院中にはまった週刊少年ジャンプの読者大喜利ページジャン魂G」の話を面接のあらゆる場面で話しました。
自己PRはもちろん、特技や趣味の話の時でもジャン魂Gの話を繰り出しました。

ジャン魂Gとは、ジャンプの後ろのほうに連載されていた読者大喜利投稿ページのことです。
毎回出されたお題に対してボケた回答を集英社に送り、全国から送られてきた回答の中からよりおもしろいとされるものがジャンプ本誌に掲載され、4ヶ月間で一番多く掲載された人が日本一、といった企画です。

私は入院中、点滴しながら、抗がん剤を受けながら、ベッド上でアホな回答を考えまくり、自宅療養となった後に、日本一となりました。
(残念なことに昨年8年続いていた連載が終わってしまいました)

このジャン魂Gのことを話すとどこの面接でも食いついてきました。

「え?え?なんて??」

から始まって

「ちょと待てちょと待てお題出すからボケてみて」

まで、皆さんおもしろがって聞いて下さいました。

闘病中に培った力といえば力なんですが、当時ジャンプが生きがいとなっていた私にとって、自分の好きでやっていたことがこのように就活で使えたことは本当に嬉しかったし、ジャン魂Gには色んな意味で感謝しています。

本当に些細な事でも、へんてこな事でも、自分では使えないと思っていても、第三者からみればそれがユニークでおもしろいと見えるかもしれません。
自己PRは部活やサークルやボランティアや留学が全てじゃないですからね。

 

④病気で落とされる不安


こうして私は第一志望から内定を頂く事ができました。
「骨髄移植経験者」というありのままの自分を伝える事で。

結局ずっと抱えていた
病気で落とされるんじゃないか
という不安はあり続けましたが、

少なくとも私が受けた所ではそういった雰囲気はありませんでした。
どこの面接でも、あったかぁい言葉をかけてくれたり、偏見の目で見てくる面接官は一人もいませんでした。

しかし企業の中にはやはりまだまだ白血病等、病気に対する一方的な偏見があり、
再発などリスクの可能性が低い方でも、
病名を言っただけで落とされてしまったというケースが多いのが現状のようです。
 
病気に対する知識不足はもちろん、そういった人々を受け入れる体制が今の日本の企業には整っていない場合が多いようです。
これから高齢社会で持病を抱えていても働きたいと思う人が増加していく中でこの状況は深刻ではないかと思います。
労働時間であったり、業務形態であったり、もっと融通を利かせなければならないでしょう。
 

海外留学する理由を教えてください


最後に自身の就活経験とこのブログを通して考えたことをまとめたいと思います。

他のライターさんも書いていらっしゃるように、そこで何をして結局何が得られたのかが重要です。
だから別に留学に限らず国内で何かやればいいだけですが、
実際グローバルな社会が訪れて、外国語を覚えて異文化を知って視野を広げて世界で戦える人材が求められていて、
志ある学生の多くは海外留学しようとするし、こうしたサイトの需要も出てきます。
 

しかし日本にだってまだまだ課題ややるべきことがごろごろ転がっていて、それは私たち学生ができることだって山ほどあります。
そういった国内事情に目を向けるのではなく、より理解しやすい、よりはっきりとした問題、
「貧困」からくる「国際的な経済格差」「国際的な教育格差」の問題に目が行きやすい。
傍から見れば
国内を見捨てやがって
と受けとられ、批判も出てくると思います。
 

「国内を見捨てやがって」という批判は、一方的な偏見のように思えますが、
言い方が悪いだけで、100%的外れとは言い切れないでしょう。
おそらくこの批判はこう翻訳できるからです。
 

もっと自分の足元を見てみろ!
 

眼前に広がる世界に歩を進める前に、
まず自分の足元にある石ころを取り除けと言いたいのでしょう。
なるほど、確かに一理ある。

一理あるのだが、超ローカル思考の私でも、なるほど納得!
って簡単にはいきません笑
 

「国連職員になるんだ!」「青年海外協力隊で貢献するんだ!」「一生海外に捧げるんだ!」こういったスーパーグローバル人材や、外へのベクトルがとてつもなく大きい人たちは別にして、ほとんどの人が日本に戻って様々な業界で仕事をするでしょう。
そうした時に国内に留まって凝り固まった考えしかできない人よりも、
海外で培った柔軟な発想を使ってローカルな仕事においても貢献できると私は思います。
 

この発想は宇宙飛行士の野口聡一さんの「3次元蟻」の発想に似ています。
詳しくは「三次元蟻」と検索すればトップに出てくるので興味のある方は見てみてください。
大きな壁が出現した際、前後左右しか見れない1、2次元蟻とは違って3次元蟻は前後「左右が無理なら上下はどうなんだ」と考えます。
要するに一般常識や固定観念にとらわれていては、抜群な解決策は見つからない、
ということでしょう。
さすが野口さんで、この例え話を聞いた時、一気に視界が開けました。
 

しかしながらこの考えが、足元をおろそかにしてよい理由にはならないでしょう。
やはり自分の根底を支えている部分、足元の部分も直視していかなければなりません。
 

それは私がこれまでの骨髄移植という休学を振り返って痛感したことでもあるし、
それはあらゆる人における重要な認識だと思います。
 
だからこそ、
休学をして海外に行こうとしている方は安易な考えで行くべきでない
と私は考えます。
思考が海外だけに偏ると優秀な3次元蟻にはなれないでしょう。
 

何のために海外の空気を吸うのか、その考えがまとまって足元も先もしっかり視界に入れば、とてつもない真のグロ―バル人材が生まれると思います。
 

「就活」と「これからの人生」にも同じことが言えると考えます。
 

「就活」という足元ばかり見ていると、見据える先がどこにあるのか分からなくなるし、
逆に「人生」という広い世界ばかり見ていると、いつの間にか足をつける地がなくなっているかもしれません。
一言で言えば「バランス」なのでしょうが、
少なくとも私は骨髄移植を通して全くの他人に命を助けていただいたので、見ず知らずの人であっても支えていきたいと先を見据えて、その中でも自分の能力や置かれている立場を理解し、
この職業なら!
と思って就活に入りました。
 

まだ仕事が始まっていないのでなんとも言えませんが、
4月からはおそらく荒波にもまれまくってひーひー言ってると思いますが、
初心を忘れずに業務に向かいたいと思っています。
 

就活編はこれにて終わりです。
 

おそらく次の更新がラッスンになると思います。

スポンサードリンク

 

関連記事

フィリピン留学を詳しく知りたい方はこちら▼


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUT US

千葉大学3年時に持病の血液疾患が悪化。 みんなが留学や世界一周のために休学してるなか、骨髄移植を受けるため休学を余儀無くされる。そして今、僕はドナーさんの細胞と自分の細胞と共に、第2の人生を歩んでいる。 吉澤 耕介の詳細プロフィールページ