先日、帰国しました。
空港が燃えたり、テロがあったりしましたが無事に帰国を果たして、日々ダラダラを楽しんでおります。
そこで、誠に勝手ながらこの半年間の感想というか振り返りをしたいなぁ~と思います。
少々のお付き合いを(; ・`д・´)
この半年間を振り返り、自分はここでも生徒であったのだな~と思います。2013年の6月から半年間を通して教室建設・補修を担当し、後半の3か月からは環境活動も担当させてもらいました。どれだけ、現場と真剣に向き合えたでしょ。忙しさを言い訳に逃げることも多々ありました。できたことよりもできなかったことの方が多いと思います。NGOの考え方や仕事への向き合い方を掴めたと思えば、次の日には自分の浅はかさを痛感する日々です。楽しかった思い出よりも辛く苦い思い出の方が多いですね。
それでも、真剣に向き合うことができたと自負できることがあります。レンガは徐々に積み上がり、教室としての形を成していく。その過程からは保護者が、完成した教室では子ども達が多くのことを学んでいくのかと想像すると、やりがいを感じる瞬間があります。ケニアで得た経験は、そのどれもが「勉強になった」と今では思えます。大学生の私が言うのも可笑しな話ですが、この半年間は勉強の毎日でした。
枠が決まっている予算の中でどこまで現場のためにお金を使えるか、徹底的に無駄を省き1ケニアシリングでも現場へ。
保護者にこの活動の重要性をどこまで理解していただけるか、もしかしたら押しつけかもしれない。でも、これが将来必ず役に立つときがくると信じること。
持続可能性、あくまで私たちは部外者。寄り添うのではなく彼ら自身を自立させること。
言葉にすることは難しいですが、建設活動の現場から、自分は確かに多くのことを学びました。
そういう意味では現場は紛れもなく自分の教室であったし、そこでの私は教室の生徒であったのだと思います。
ちなみにこの文章とほぼ同じ文章がインターン先のNGOのホームページに掲載されると思うので暇な人は探してみて下さい。(笑)
働く側として自分的に辛かったことは“やりがい”を見つけることが難しいことですね。住民参加型開発援助はとにかく結果が見えにくい。教室を作る過程から保護者が多くのことを学んでくれると信じてただ黙々と作業をしますからね。活動を始めて半年も経つ学校に行って「あなたは中国人かい?」って保護者に聞かれた時は茫然としました。いままで、何十回も「日本のNGOでMOFA(日本の外務省のこと)がドナーだ。」と説明してきたのに(泣)。さらに保護者から感謝されることもほとんどありません。保護者に労働とお金を要求するNGOですからね。中には自分たちのことが嫌いな保護者もいたのではないでしょうか。
そういうときに思い出したのはネパールのカトマンズで出会った一人のストリートチルドレンです。こう言ってはなんですが、目が濁ってました。「一体この子は何のために生きているのだろう」おせっかいながらもそういうことを考えてしまいます。別にストリートチルドレンなんて珍しくないですがたまたま目に留まってしまいました。クッキーを挙げたのを覚えています。
国際協力に少しでも興味がある人はこの行為が御法度であることもお分かりでしょう。その時はサークル活動の一環で地方の村に本を届けるための渡航でしたが「目の前の子ども一人救えないで何が国際協力だ」と思いましたね。
十人、いえ一人でもそういう人たちが減るのなら。そういう可能性を秘めている活動ならばやってみるしかないよな。っとネパールのことを思い出すたびに初心に帰って仕事してました。
これから、ケニアのことネパールのことをどの様に伝えればいいのか。そんなことを考えながら過ごしていきたいです。
さて、教室建設の過程ですが、ファンデーションフッティングを終えたら、次は基礎壁を作ります。この壁は完成時には土壌に埋まっている状態が好ましいです。レンガを2列づつ、3段~5段くらい積み上げます。それが終わるといよいよ壁の設置です。一日3周以上積み上げると強度が落ちるので時間がかかります。一週間もあれば教室っぽい形になりますけどね。
その後は壁の上部に鉄筋組を載せてセメントで固めます。ちなみにセメントモルタルは台車で図りながら作るのですが、20ft×24ftの教室ならばセメント(50kg)を二袋に対して砂利を8杯、砂を4杯入れて水で混ぜます。これをリングビームを呼びます。リングビームの上にはされに4~6周くらいレンガを積み、屋根の設置をするための木材を組み立てます。この木材に予め防腐剤を塗っておかないと長くは持ちません。屋根自体は先に記述したサイズの教室ならば2mの鉄板を44枚ほど買っておけばぴったしです。これが長すぎたり短すぎたりすると雨漏りの原因になります。屋根の設置にはそれようの釘があるので暇な人は探してみて下さい。(笑)
以上、今後は帰国したあとの生活も含めて書いていきたいと思います。

吉岡 航希

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