
前回の記事では、「理由を付けてはやりたいことを諦めていた大学時代の話」をしました。
誰にでも…ではないけれど、同じような経験をした人も多かったと思います。
そんな風に奔放に過ごしていても、何かに打ち込んでいても、時間は万人に平等に流れる。
そして大半の大学生は、いずれ「就活」を目の前にすることになる。
今日は全てから逃げていた自分が、1度目の就活に挑んだ時の話をしようと思う。
「っしゃー終わったー!飲みいこうぜー!」
「あ、ごめん。明日提出のESがあるから…。」
「俺も、面接対策しないと…。」
…友達との会話がこうなったのは、いつの頃からだったっけ。
「就活」という言葉をよく耳にするようになったのは、確か大学3年生の秋くらいから。
正直、就職活動を始めた当初の自分は、就活を舐め腐っていた。
今思えば…という結果からの話であり、当時は一生懸命だったつもり…ではあるが。
まあ、自分の将来のことが、これから先数十年のことが掛かっている大事なイベントを、どうしても自分事として受け止められていなかった自分がそこにいたのは事実だ。
前回記事でも書いた通り、 “リアルなイメージが持てないと、人間は行動を起こしにくいようにできている”ようで、僕の場合はそれが顕著だった。
大手就職ナビサイトに登録をし、説明会に行く。
赤べこの如く頭を縦に振り、必要のないことまでメモをとる就活生を横目に、年次の若いエース級社員の話を聞き、そこからその会社に行きたいかどうかを判断する。
帰ったら自分の過去を精一杯洗い出した自己分析の結果から、エントリーシートを書く。
企業が求めている人物像に近づけるように、多少話を盛ったり、アプローチを変えたり。
面接では、例え本意でなくとも「御社が第一志望です。」と虚言を吐き、必死に御社に見合っているように繕った自分を演じる。
…ここまで読んで、あなたはどう思いましたか?
こんなネガティブな就活生に内定が出るか。
否、誰が面接官をしていても首を横に振ることは目に見えているだろう。
そう、当時の自分は働き始めて数年先のことをイメージすることは愚か、半年先・1年先の自分が何をしているかなんて全くイメージできていなかったんだ。
結果はもちろん、黒星の連続。
負けっぱなしの就職活動だったのは言うまでもない。
就活に負け続けた理由はそれだけでなく、もう1つあった。
自分の学生生活に誇れることがなかったことだ。
いや、学生生活に後悔ばかり残してきていた…と言ったほうがいいのかな。
就活をすると、必ずと言っていいほど皆がブチ当たる質問がある。
「あなたが学生時代に頑張ったことと、そこから得たことを教えて下さい。」
さて、ここで少し目を留めて、考えてみてください。
学生の読者はぜひ。就活を終えた読者や社会人の皆さんも改めて考えてみてほしい。
自分にはそれがなかった。
塾講師のバイトは続けていたし、サークルにも入っていた。
ただ、続けていたし加入はしていたけれど、それだけだった。
頑張った。と心から言えるようなことなんて、1つだってなかった。
サークルの幹部になっていたわけでもなく、何か大きな功績を残したこともない。
就活中はバイトでの経験をベースにして話をしていたけれど、全てバイトの話で固められるとどうだろうか。自分が面接官ならば、幅の狭い人だな、という印象を持ちかねない。
と、こう書くと誤解を招くようだけれど、別にサークルの支部長をやる必要もないし、バイトのリーダーをする必要もない。学生団体に入らなくたっていいし、途上国に学校を建てていなくてもいい。
安穏と、先のことなど考えずに生きてきた僕には、圧倒的に
「自分と向き合う時間」
が足りていなかった。
どんな会社に入りたいかは愚か、自分のやりたいことや好きなことだって、胸を張って人に言えるような人間ではなかった。
自分がそんな感じだったから、後輩のみんなはこうしたほうがいいよ。こういうふうにしてほしい。なんて書けないんすよ。示唆に富んだアドバイスなんてできないから、せめてこういう文章を読んで追体験をして、自分の頭で考えてもらえるきっかけが作れたらなんて思いながらキーボードを叩いてる。
…と、少し話は逸れたけれど、僕はまた逃げていた。
就活から、自分の未来から、全てのものから逃げていた。
そして就活から本格的に逃げることを考え始めた。
「海外…行ってみようかな。」
7月の暑い日のこと。行きたかった(本当に。かどうかはわからないが)会社からお祈りの通告を受けた自分が向かったのは、某大手旅行代理店。
「大学に入ったら、英語くらいはちゃんとやっておかないとなー」・「バイトしてお金貯めて、海外にいっぱい行きたい!」なんて言っていた自分が3年越しにそれを叶える覚悟を決め、「頑張った。と心から言えるようなことがなかった」そんな自分が振り絞った結果が、海外に行くことだった。
学校もバイトもサークルの友達も大好きだったはずなのに、心が荒んでいた自分は、全てがつまらないと思うようになっていた。当たり前だ、自分から行動を起こさないやつの人生が楽しくなる訳がない。だから海外に出てみて、そんな自分を変えたいと思っていたかもしれない。もしかしたら、「海外に行ったら何かが変わるかも」なんて淡い期待を抱いての行動だったのかもしれない。
今や、行動力あるねーとか、アクティブだねーなんて言われるようになったけれど、(そうなった理由は追々書いていく)大学3年生の頃の自分なんて、そんなもんだった。
何かが変わるかもと思って、就活を終えていないにも関わらず飛び出した海外。
何かどころではなくて、そこでの10日間で全てが変わった。
最後まで読んでくれてありがとう。
次回は、大きな転機となったマルタでの語学留学生活について書いていきます。






