前回の記事→【休学×理由】ぼくがカナダ留学に踏み切った理由
留年と聞くとどんな理由を想像するだろう?
・サークル、バイトで授業をサボりすぎたから
・留学するために休学したから
・病気などやむを得ない理由
・起業したいから
etc、etc‥‥‥
上の二つが主な理由の場合が多い。更に言うと、1番上の理由が圧倒的ではなかろうか?
僕の周りだけでなく、所属していたサークルでは留年の原因としては確かにこれが多い。
中には変わった理由で留年した人がいる。
一例を挙げると、A先輩は今年ですでに3留目が確定している。
A先輩は第2外国語としてフランス語を取っているのだが、語学というのは皆さんご存知の通り出席が命だ。
4回欠席すれば自動的に単位が消える、というやつだ。
出席はもちろん大事なのだが、僕の大学は更に変わったことにフランス語だけ1年生と2年生全員が受ける共通のテストがある。
これは昔の名残で、他の第2外国語にもあったみたいだ。もちろんこのテストも成績に考慮される。
その時僕はサークルの部屋にいた。同じくフランス語を取っているB先輩が隣でテスト対策をしている。
僕はドイツ語を選択していたのでサークルの部屋でのんびりしていた。
するとそこに澄ました顔のA先輩がやってきた。B先輩はすかさず
「お前、余裕そうやけど今日の試験大丈夫なん?」と聞いた。
そしてA先輩はこう答えた。
「え、テスト?何のこと?」
‥‥‥‥‥。
A先輩は試験の存在を忘れていたのだ。
これは極端な例のだが、だいたい留年する理由はこんなものだ。
最近では大学でぼっちなのが辛くて学校に行けない、というのも増えているみたいだ。
というか、これには自分が当てはまる。
3回生の頃、僕は本当に大学に行くのが嫌だった。
授業には興味が湧かないし(数少ない興味のある授業は自分で更に勉強していた)、学校行っても喋る相手も特にいない。
「あーめんどくせー」
口を開けばこの言葉が出てきた。
そんな投げやりな自分に更にイライラする→イライラして寝れない→朝起きれないから学校に行けない→さらに自分にイライラ。
まさに悪循環だ。仮に朝起きて学校に行ったとしても授業には興味がほぼなかったので、図書館で借りた本をひたすら読んでいた。
この頃から読書の習慣がついた。
つまらない授業の時間潰しの為。
勉強するのが嫌だから本を読むようになった、なんとも皮肉である。
(ちなみにぼくはアプリを使って読んだ本を管理している。)
こんなダメダメな生活を2年生の中頃から1年ほど続けていたが、3回生の前期で単位を半分ほど落とし
「これはさすがにマズイよな」
と、思い意識を変えて学校に通うようになったが手遅れだった。
前回の記事でも書いたが、自分が留年したと分かった時は本当にパソコンの前で呆然としていた。
まず最初に悪影響のことばかりが頭に浮かんだ。
「就職する時不利になるよなぁ」
「入社してから定年まで1年少ないから貰える給料減るなぁ」
今思い返せば本当にくだらないことで悩んでいた。
就職する時不利になるよなぁ←留年して出来た時間を有効に使えば問題なし
入社してから定年まで1年少ないから貰える給料減るなぁ←同じ会社に定年までいれる保証はもはやない
今の時代、名の知れた企業ですら業績不振となってある部門を分社化したり他の企業の傘下に入らざるを得ない、という状況が起きている。
例えばカナダだと家電製品、特にテレビなどの液晶に限って言えば日本製はほとんどない。
もちろんゼロではないが、少なくとも僕のホームステイ先の家電製品は80%強、僕が通っている学校で使っているモニターは100%、家電量販店で売られているテレビは9割がお隣の韓国製だ。
(画像は僕が通っている学校で使われているモニター)
だが嬉しいことに自動車に関してはほとんどが日本製だ。
話を戻すと、留年はしないに越したことはないが留年してしまった以上はその時間を有効に使うべきだ。
起こってしまった事実はもはや変えようがない。
その事実をしっかりと受け止めた上で、自分がどうしたいか、どうありたいかを考えて行動した方が自分の将来の為にもなる。
自分がどうしたいか、どうありたいかについて考えるには1年あれば十分だと思う。
自分は日本での半年、カナダでの5ヶ月で色々考えることができた。
これだけ中身の詰まった1年は今までなかったと思う。
その意味でも休学と留学を許してくれた家族には感謝しても仕切れない。
次回の記事→【休学×英語力】英語ができるようになってどうなりたいの?

細川 優樹

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