休学経験者が当時の経験や考えを語る共同ブログ
世界どこでもは”wifiの通じるところに限り”世界どこでも。
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人は本質的に寂しがり屋で、人からの関心がないと生きていけない。

 

わからない。僕だけかもしれない。でも、休学をしてから何度も繰り返しそう思っている。

 もともと、一人が好きなくせに何かと目立ちたがり屋で、だからこそ強く思うことなのかもしれないけれど。

高校二年生の時に本屋で手にとったある一冊の本を読んでから、僕の人生は大きく横へとずれ、そしてずっと生き急いできた。その前まで、特に将来のことを深く考えていたわけではない。

でもその本を読んでから、

「人とは違う何者かになりたい。」 そう思うようになった。

普通は嫌だ、普通は嫌だ。人と違うことをしてないと生き埋もれる。

高校の行き帰り、満員電車に揺られるよれよれのスーツを着たおっさんたちをみながら、あんな風にはなりたくないと強く思うようになった。 それからずっと、その半強迫観念に駆られながら生きてきた。

興味の出たすべてのことに手を出してみては

「これもちがう、あっちの方がいい。」

そういって投げ出して、一体いくつのことを中途半端にしてきただろうか。

 

自分は、何がほしかったんだろう。

自分が何者にもなれないことに気が付くまで、もうそこまで来ていた。

 

自分はずっと、海外どこでも、世界どこでも、生きていけると思っていた。

食べ物もなんでも食えるし、住むとこだって汚かろうがいける。

今後世界を股にかけて活躍する自分の姿を想像しては、ニヤニヤしながら、おれはみんなとは違う、おれはすごい、そう思ってた。

 

でも。

そんなことは、なかった。

自分のいう世界どこでもは”wifiの通じるところに限り”世界どこでも。

薄く広く引き延ばされたwifiにより、どこにいても友達とメールや電話をできるようになった。

一度でも出会った人は、facebookを通じて、「友達」になれた。

そう。世界は広いようで狭い。必死になってwifiゾーンを探し、facebookやtwitterを見て、「おれ、世界で戦ってる!」と思っている人には。

 

「君の世界は、wifiゾーンの中だけです」

 自分が世界を股にかけ、そして世界と繋がりながら生きている。

その感覚は残念ながらwifiの通じてる場所にだけ適応され、通じていないとこでは日本世界問わず、自分は一人ぼっちだった。

本当に世界で生きていけると思っていたなら、そんなこと、どうでもよかったはずなのに。

 

「見てみて、今おれこんなんなんだよ!」

「ねぇ、聞いて聞いて!ベトナムでこんなことがあってさ。いやーきついわ。え?おれ?元気元気、そうそれでさー、」

 

人は誰でも、誰かに見て聞いて、欲しい。

 

世界一周なんて、twitterのアカウントがなくたってできる。

ギャップイヤーなんて横文字を使う必要も、ないだろう。

言ってしまえば、こんな文章だって、メモ帳に書いておけよって話だ。

 

それらは「情報を提供する」という名目の下、少なからず関心を持ってもらいたい、そんな気持ちがあるからだと思う。

全ては人からの関心を、惹きたいから。

そして、今これを書いているのも

どうか一人でも多くのひとにベトナムで孤独に浸かる自分を知ってほしいから。

人からの関心が欲しいから。

 承認欲求を埋めたいから。そう、自分でも思う。

 

承認欲求を埋めたいだけじゃ休学は出来ない。

そこにはいろんな名目と、理由と、肩書きが必要だったりする。

その肩書きを自らはずしてみたり、理由を突き詰めたり、がむしゃらにもがいたりして、吐きそうになるまでオーバーに寂しがったりして、それを抜けたら色々見えるようになったりする。

休学というアホな遠回りをして、自分の弱さをモロに直視できるようになったのが、休学してよかったなと思えること。

 

休学にすごい幻想を抱いてるひとっている。

自分もそうだった。

特に自分の中でプランを立て始めたとき、その熱はどんどん帯びていき、何でもできるような気持ちになってしまう。

でも、そんなことはない。

やってしまえば本当にしょうもなくて、でもいろんなことに気づけるような。

自分に穴が開くほど自分で自身を見つめ、自分のことが嫌になってすこし後ろ向きになった人ほど、見えるものは多いと思う。

 

まずは背伸びをしてることに、気づくことから。

そして何者にもなれないことに、気づくことから。

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続きのブログ

高校二年。ぼくはある本に出会う。今日は、その話をしよう。

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川上 海渡

川上 海渡

早稲田大学の川上海渡です。 海と、コーラが好きです。「少しだけ、僕に時間をください。」 一年間の休学、前半はフィリピンにて語学留学を、今はベトナムでインターンをしながらひとり暮らしをしています。 川 上海渡の詳細プロフィールページ
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