休学経験者が当時の経験や考えを語る共同ブログ
みんなのお金がケニアの教室に変わるまで~基礎部分編~
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前回記事:【みんなのお金が小学校の教室に変わるまで】自分がケニアに渡った4つの理由編

みんなのお金がケニアの教室に変わるまで
~基礎部分編~
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前回の記事ではとりあえずなぜ自分がケニアにいるのかを書かせていただきました。
今回は少し真面目な内容で、現在のインターン先がおこなっている住民参加型開発援助についてと教室建設活動の初めの部分について書きたいと思います。

開発援助とは??
そもそも、国際協力はよく“緊急援助”と“開発援助”という二種類に分けられます。緊急援助はその名の通り緊急の援助を必要とする人々のために例えば、医療や衣食住の供与を行ったりします。国境なき医師団や難民キャンプで活動するNGOや国際機関などが多く当てはまると思います。それに比べて開発援助は持続可能性を考えた長いスパンでの援助のことを指します。例えばインフラ整備や教育支援などがそれに当たると思います。

 

住民参加型開発援助とは
で、じゃ~住民参加型とは何なのかと言われると少し難しいのでインターン先での活動を踏まえながら説明したいと思います。
インターン先のNGOでは大きく分けて教室建設、保健啓発、環境という分野の支援をしています。そのうち自分が担当しているのは教室建設なのですが、自分たちがお金を出して教室をさっと作ってしまうようなことはしません。実際の建設活動に入る前にプランニング、職人雇用、資材運営能力など様々なトピックの学習会を学校の保護者に対して行います。資材もセメントや鉄筋などはこちら側が供与しますが、レンガ、砂、砂利など現地調達可能な資材は保護者自身で集めてもらいます。建設活動に入っても職人の人件費は保護者自身で負担してもらい、保護者自身にも建設活動をしてもらいます。

 

「え、全然支援してないやん!」と思いますよね。事実そういう批判もあるのではないでしょうか。でも、考えてみてください。自分たちが全てお金を出して教室をさっと作ってしまうことは簡単ですが、いつかその教室も壊れます。壊れてしまった教室に対して政府がすぐに対応できるような国ではありません。そこの地域に住む子ども達はまた援助を待つしかないのです。このような状態が続けばいくら自分たちが教室を作ってもキリがなくないですか??

そこで、うちのNGOでは教室建設活動を通じてノウハウやスキルを学んでいただくと共に学校運営能力も向上してもらいます。だから、地域住民にできることはできるだけやってもらう。問題が起こればできるだけ保護者自身で解決してもらうような形をとっています。これが住民参加型開発援助だと自分は思っています。
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さて、ながながと説明してきましたが、写真の一枚目は教室建設の第一歩目!!ファンデーションフッティングと呼ばれる基礎部分を固める作業です。溝も保護者自身で掘ってもらいます。この穴を鉄筋と一緒に保護者自身が集めた砂利と砂とセメントを混ぜて埋めます。これが以外と多くの水を使うので建設活動前に学校周辺の水事情を把握しておくことはすごく重要ですね。場所によっては水タンクや貯水槽を供与するところもあります。溝にセメントを流し終えたらここから一週間キュアリングという作業に入ります。セメントの強度を強くするために水をかけては乾かしを繰り替えすんですね。この作業が終わると次に基礎壁を設置する作業、通称:サブウォールセッティング という作業に入ります。

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吉岡 航希

吉岡 航希

上智大学 文学部新聞学科2年。 某NGOの在ケニア駐在インターンとして小学校教室の建設や補修の運営をやってます。 吉岡 航希の詳細 プロフィールページ
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