【休学×生きる意味】自給自足体験キャンプで考えた生きるとは

その他

こんにちは!神田外語大学4年の児嶋佑香です。

前回は休学理由について書きました。

【休学×理由】「こんなはずじゃなかった」から始まった休学

今回は、休学期間が開始して、最初に参加した自給自足体験キャンプについて書きます。

たった5泊6日のキャンプでしたが、私の人生に大きな影響を与え、この話無しでは後の休学期間の活動も語ることができないので、まずはこのキャンプについて書きたいと思います。

 



「自給自足」という言葉に誘われ沖縄へ

二年前、インターネットで旅関連の記事を読んで知ったビーチロックビレッジ。

ホームページにアクセスしてみると自給自足体験キャンプというなんともわくわくする企画を見つけ、すぐに申し込みました。

飛行機で那覇空港まで行き、バスに揺られること二時間弱、名護バスターミナルに到着しました。

そこで他の参加者と合流し、スタッフの送迎でビーチロックビレッジへ向かいました。

開催期間がお盆だったこともあり、参加者は5名と少なかったのですが、その分濃密な人間関係を築くことができました。

 

バスターミナルからビーチロックビレッジへ行くまでの間、砂浜で箸置きにするための貝を探したり、山でお皿にする葉っぱを探したりと到着前から子どものようにわくわくする気持ちでいっぱいでした。

車はどんどん山の中に入り、最終的に到着したのはこんなにも自然豊かな場所

ビーチロックビレッジ

ビーチロックビレッジ

施設は全て手作りで、カフェや宿泊施設があるだけではなく、ツリーハウスがあったり、ブランコがあったりと遊び心が詰まったネイチャービレッジです。

 

私たちは6日間、一人一つのテントで寝泊まりし、夜はティパと呼ばれる大きなテントで、お互いのこれまでの人生や未来について語り合いました。

寝泊まりしたテント

左がティパ、右が寝泊まりしたテント

 

毎晩お酒を片手に語り合いました。

毎晩お酒を片手に語り合いました。

 

 

一緒に料理をすると仲間になる

キャンプ初日はビーチロックビレッジ内を案内してもらい、畑で収穫した野菜をみんなで調理し、夜はティパで語り合いました。

普段はスーパーで買ってくる野菜をキャンプでは畑で収穫し、普段は炊飯器で炊くごはんをお釜を使って釜戸で炊きました。

時間はかかるけれど丁寧に調理したごはんは格別においしく、最初はぎこちなかった参加者同士も一緒に料理して一緒にごはんを食べると仲間になるんだなと実感しました。

畑で収穫したナスやオクラをつかったドライカレー

畑で収穫したナスやオクラをつかったドライカレー

畑は馬と共に

ビーチロックビレッジにはムーミン牧場という場所があり、乗馬やファームステイを楽しめるのですが、馬の役割はそれだけではなく、畑も豊かにしてくれます。

馬がいることで、馬の糞を畑にまき、肥料にすることができるのです。

動物と植物が共に作る食のサイクルを目の当たりにし、食への興味がより強くなりました。

馬の糞を集め、運んでいる写真

馬の糞を集め、運んでいます。

 

馬の餌となる草を刈っています。

馬の餌となる草を刈っています。

 

命を頂くということ

漁業体験

漁業体験では川に行き、網で魚を捕りました。

大きな網で魚を捕えるのですが、投げ方にもコツがあり、最初は網を投げることさえも苦労しました。

網に魚がかかったら、手袋をはめて網に引っかかった魚を取り出します。

それまで釣りは何度かしたことがありましたが、網で魚を捕ることは初めてで、魚を捕らえるまでになかなか苦労しました。

その分ありがたみもいつにも増して感じました。

その日の夕食

その日の夕食

 

鶏の解体

キャンプでは鶏の解体も経験しました。

ビーチロックビレッジで育った鶏の首を刎ね、逆さにして血を抜き、毛を皆で抜いてから茹でて食べました。

残酷に聞こえるかもしれませんが、私たちが毎日食べている肉はこんなふうにどこかで誰かが育てた命を誰かが殺し、私たちのところにやってきます。

私たちはそのような過程からは目を逸らしがちだけれど、本当は私達のために動物の命が失われているということを真剣に考えるべきだと思います。

その上でやっぱり肉が好きなら、思いっきり感謝して、とびっきり美味しく食べたらいいと思います。(私も肉好きです)

 

なんとなく言っている「いただきます」は、私達のところに食べ物が来るまでの過程全部に感謝して言う言葉だと私は思います。

鶏の命は私たちの夕食になりました。

鶏の命は私たちの夕食になりました。

 

生きる意味よりどう生きるか

自給自足体験キャンプに参加し、畑を耕したり、野菜を収穫したり、生き物の命を頂いたりという経験を経て、生きる意味を考えるのをやめました。

それまでの私は、「私は何で生きているのだろう?」と真剣に考えていたのですが、生きている意味とかを探す前にもっと全力で生きてみようと思いました。

都市化が進む現代社会では、生活がどんどん便利になっていく一方で、生きている感覚はどんどん失われてしまっているように感じます。

生きるためにしなければならないことは機械や自分の知らない誰かがやってくれて、私たちは自分の仕事を効率的に進めることを求められます。

一見私たちの生活は便利で豊かになったように見えますが、本当の豊かさって実は面倒くさい部分に隠れているのではないかと私は思います。

前回の休学理由の記事でも書きましたが、私が休学を決意した時にはかなり精神的に弱っていて、人生は生きるに値するほどおもしろいことなんて何もないように感じていました。

しかし、キャンプに参加してみて、生きるために大事なことを手を抜かずにすることで、自分らしい感情がよみがえってくるように感じました。

だから私は「どうして生きているのか?」ではなく、「生きるために今何をするか」と考えることにしました。

 

壊れたら直す

こんなこともありました。

キャンプ中に私のビーチサンダルが壊れてしまい、「もう使えないな」と私は思っていたのですが、スタッフの一人が穴をあけてそこに紐を通して直してくれました。

普段の生活だったら壊れたものを捨てて、新しいものを買ってしまいますが、壊れたものを直して使うことで、ものに愛着が湧くのだと感じました。

また施設は手作りなので、壊れているところがあったり、シャワーはお湯がでたりでなかったりするのですが、その度にスタッフが工夫しながら直してくれて、私も生活するための知恵のある人間になりたいと思いました。

 

私の世界は狭かった 生き方ってこんなにもたくさんある

私はキャンプに参加するまで、家族、親戚、大学内やそれまでの教育課程で出会った友人、学外のプロジェクトで出会った仲間など多くの人と交流してきたつもりでした。

その中で窮屈に感じていたところもありましたが、自分の世界から思いっきり外に飛び出そうとはせず、なんとなく大して楽しくもない生活を送ってきました。

しかし、キャンプに参加してみると、スタッフは自分らしい生き方を貫いている人が多くて、「世界は私が思っているよりずっとおもしろいものなのかもしれない」と思うようになりました。

自給自足体験キャンプ担当のスタッフは三人で、写真を売りながら旅をしていたり、様々なゲストハウスなどで大工をやりながら生活していたり、ビーチロックビレッジを運営をしながら劇団も立ち上げたりと生命力と冒険心であふれるスタッフから人生を自分らしく生きる姿を見せてもらいました。

私たちは参加者だったけれど、お客さんという感覚ではなくて、スタッフや他の参加者と共に全力で考え、生活した6日間でした。

全てのものを自給することは難しいけれど、いつもより少し、自分でできそうなことは自分でやってみる。

そうやって少しずつ自分のできることが増えていけばもっと楽しんで生きていけるのではないかと私は思います。

便利さばかりを追求せず、不便なことほど楽しめる。そんな人間でありたいと私は思います。

 

*ビーチロックビレッジは、2018年3月31日で幕を閉じるそうなので行きたい方はお早めに!

 

馬の餌にする草を刈った時の写真。

馬の餌にする草を刈った時の写真。

 

このキャンプを通して、人と出会う楽しさや食のサイクルに興味を持った私は、その後沖縄のゲストハウスでヘルパーをしたり、農家に滞在したりして一年間を過ごします。

 

次回は沖縄のゲストハウスでヘルパーをした経験について書きます。

次回の記事:【ゲストハウス×ヘルパー】新たな人と出会う素晴らしさ

The following two tabs change content below.
児嶋佑香

児嶋佑香

神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科4年。 三年次に一年間休学し、ゲストハウスでヘルパーをしたり、農家に滞在したりしていました。 児嶋佑香の詳細プロフィール

スポンサードリンク