休学経験者が当時の経験や考えを語る共同ブログ
3.【期待】を裏切る【現実】|想像を体感する大学生活のはじまり
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前記事はこちら⇒「身内の死」と「貧困」を繋いだ【偶然】|アフリカ大陸に恋をした

 

偽善とも表現できる独りよがりな使命感に突き動かされて
「自分が何とかしてあげないと」という押しつけの感情を抱いていた私。
今だから言えることはたくさんあるけど、16,7歳の私が直感に従って期待を膨らませ、
足を踏み出してくれた結果今の自分がある。
想像を体感することで、期待を裏切る現実がいかに人を成長させてくれるかが分かる。

 

「予定を埋める=充実してる」という勘違い大学生

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たくさんの思いを胸に抱きながら入学した千葉大学。
新しい友達、新しい環境。全てが真新しくて刺激的だった。
一人暮らしをしていたこともあり、連日オールで遊び倒す。
マージャン、大富豪、桃鉄etc..これが私の大学生活の始まり。
ひったすら遊んで遊んで遊びまくって、いわゆる「充実した大学生活」を過ごすには最良のスタートだった。

4月9日に新歓が幕を開けてから、私は一つのサークルを選び
夏にお祭り、大学祭ではフリーマーケット、
春には新入生に向けて「VISION NAVI SEMINAR」という
大学生活4年間を考えてもらうためのセミナーなども企画実施した。
総合大学ならではの強みで、幅広い学部に友達・先輩ができ、
入学当時に心に持っていた気持ちなんてどこへやら、
毎日を全力で遊んで、だらけながらも充実した毎日を送っていると思っていた。
学業に打ち込む隙すらないくらい予定を詰めることに満足しながら過ごしていた。
スケジュール帳を埋める、という”形だけの忙しさ”を”充実感”と履き違えていて、
自分は、色々なことをやってると思っていたし、そんな日常に満足すら覚えていた。
ごくごく普通に、大学生活を謳歌する大学生の一人でしかなかったと思う。そして、もちろん今も。

ただ…

大きな夢を抱いてこの学校に入ってはみたが、やっぱりそこと直結していない大学生活
どこかしら不満というか、何か物足りなさを感じていたのが大学1年生の後期だったんだろう。
体感してみた現実は、想像した「夢に続く一本道を歩く」ものではなく、遠回りして過ごす日々だった。

いつまでも、あの恋焦がれる大陸へ歩みを進められていない。
どうにかして、外の世界が見たい。

予想とはかけ離れた大学生活が私に与えてくれたのは、こんな漠然とした想いで、
そんな想いと向き合い、モヤモヤしたままファミレスのアルバイトに打ち込む日々が続いた。

 

2010年2月、私は旅にでた。

 

場所は、初めてののヨーロッパ。憧れのパリへ。

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海外を見てみたい!という勢いから実現した友達と2人での海外旅行。
大学生協のカウンターで申し込んだ何の変哲も無いパック旅行でも、やはり大きな学びがあった。

「現実はいつも期待を裏切る」

今までにも、数々の「現実」を日常の中で垣間見てきた。
タイ・ベトナム旅行/サークル/広島旅行/バイト…
今までの「現実」とは、予想とは少し異なるものが多かった。 

しかし、今回は憧れの土地、黄金の都パリ。
テレビで見るような高級感漂う街で、パリジェンヌとマカロンとエッフェル塔!
そんな幻想を抱いて降り立った地は、期待通りすばらしい歴史や美術を満喫させてくれた。
ルーブル美術館・ベルサイユ宮殿・ノートルダム大聖堂・モンサンミッシェル…
しかし現実は、その一面に不労者や路上生活者に溢れる姿を持ち合わせてもいた。
ダンボールで作った看板を持ち、ボロボロの紙コップ片手に物乞いをする人々・・・
煌びやかな町並みとは相反する一面を見せ付けられた旅だった。
期待をはるかに裏切られ、【貧困はどこにでも存在する】という、予想すらしていなかった現実を突きつけられた。

そしてやっぱり自分はこの、「貧困問題」に興味がある。

この発見が、この旅行の大きな収穫だった。

 

はじめの一歩:”国際協力”という世界へ

 

2010年、大学2年生。
貧困問題へ興味を持ったところから、そこに関われるであろう国際協力にも強い関心があった。
そして、ここにもあるはずの理想と現実のギャップを体感しようと思い立ち、私が見つけたのは

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「国際協力団体夢追人」

この団体への出会いが自分の中でのターニングポイントになった。

活動内容などは、上記リンクのHPに載ってあるので細かい説明は割愛させてもらうが、
簡単に言えば「ラオスに学校を建てる」という活動をしていた。
その資金集めの方法にこだわりがあり、「募金じゃなくて協力」というスタイルを貫き、
7500人から1人あたり100円だけを集め、75万円の目標(建設費用など)を達成するというもの。
この活動から得る学びは、受け止められないほど多かった。

メンバー一人ひとりが、感謝の気持ちと夢や想いを大切にする人たちばかりで、
今まで馬鹿にされてきたような夢でも「一緒に叶えていこうや!」と励ましあえた。
「批判や否定されることは、関心をもらってる証拠。」と、目の前でビラを破られても、
悔しいという気持ちと共に、注目してくれてるんやから頑張ろう!という気持ちで溢れていた気がする。
自分より2,3つ上の人たちと同じ舞台で想うことや感じることを遠慮せずに伝えさせてもらっていたし、
そんな私の意見に耳を傾けてくれる、素敵な仲間が彼らだった。

「国際協力」というものに取り組んでみたくて全力で取り組んだ結果、彼らとのラオスへの学校建設が現実となった。
目標達成をした後に、じゃあ次期の活動はどうしようかという会議が始まりだた頃から
私の中で色々な「現実」を意識し始め、何かが変わり始めていた。

国際協力の大前提に一番重要なことは何なんだろう。

自分が当時、この団体で活動する動機の1番が「大好きなメンバーがいるから」だった。
そして、同じような気持ちで参加しているメンバーも多かったと感じた。

国際協力団体と名乗る限り、それらしい役割を第一に果たすべきじゃ?
目的と手段が混合していては、本質からずれている。

こう感じた私は、ありのままに思うことを主張することが多かった。
譲れない・譲りたくない何かがそこにはあって、自分の中ではどうしても
ラオスの学校に通う子たちと彼らの環境へのメリット/デメリットを考えて行動がしたかった。
そんな独りよがりが感情を全面に出すことで、自分から彼らとの間に壁を作っていたんだと思う。

2011年3月31日 国際協力団体夢追人 卒業

あれ以上、あの場にいるとお互いにとって良くなかっただろうし、
なにより正直なところ、自分があの場にいることがだんだん辛くなっていた部分もあった。
当時の私は彼らを理解しようという気持ちを明らかに欠いていて、意固地になり、
みんなと一緒に活動する、という自覚が薄れていたのかもしれない。

こんな私を受け入れて、今も素敵で暖かい「夢追人」を継続してくれている彼らには、心から感謝を伝えたい。

反省すべきこれらの行動は想像=仮定に目を向けなかった結果のズレた現実を表していた。
「国際協力に本気で取り組みたいなら、本質をとらえないと間違ったものを押しつける可能性になる
「インパクトを与えたい対象を捉えて方法を練るがどれがけ大切か」
この「気付き」を与えてくれたのが、学生主体の国際協力に一生懸命取り組んだ現実だった。

夢追人を経てさらに大きくなった、「貧困」という真実を見るために途上国へ行ってみたいという思いは
私は自分の道を模索するのにまた暗闇へと歩みを進めることにした。
次の記事はこちら⇒4.【インド】でボランティア|衝撃を吸収、そして就職活動…?

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中上 亜紀

中上 亜紀

高校の頃からアフリカに憧れていて千葉大学を3年生の後期に休学し、モザンビーク行っちゃいました。好きなことは話すこと。好きなものは人。 現在はマラウイで活動中。 中上 亜紀の詳細プロフィールページ
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